近ごろハリネズミがペットとしての注目を集めています。
しかしその生態についてはあまり知られていません。
僕も飼う前は「針は痛いかな?世話は難しいかな?」と悩みました。
これからハリネズミを飼おうと考えている方や、ハリネズミについて知りたいという方に向けて、僕が実際に飼育してみてわかったことや大切なことを10の項目に分けてお話しします。
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この記事の目次
ハリは痛い(けど痛くない)
名前にも付いているくらい特徴的なハリは、外的から身を守るためにあります。びっくりした時や恐怖・危機を感じた時にハリを立てます。
逆に言えばリラックスしているときはハリは寝ている状態になるので、触り方を誤らなければ素手で触ったり抱き上げたりすることができます。
ハリは体毛が進化したものです。
先端はとがっていますが簡単に折れ曲がってしまいますし、抜け毛ならぬ抜け針もあります。
またハリは伸びますが長くても2センチ程度です。
先にも書きましたがハリは身を守るためにあり、攻撃が目的ではありません。
体を強張らせて丸くなることで針が立つので、針を立たせたまま突進したりはできません。
(ゆっくり歩いたり頭突きすることはあります
慣れないうちは厚手の針が貫通しない手袋をはめて世話をするとよいでしょう。
革手袋がおすすめですよ。
きちんと学べばお世話は思ったより簡単。 でも温度・湿度管理は徹底的に
実際に飼ってみて世話は簡単だと感じました。
ただし「ハリネズミについてきちんと学べば」という条件付きです。
ろくに勉強もせずに世話をすれば、ハリネズミの健康を害し死なせてしまうこともあるでしょう。
ざっと箇条書きするとこんな感じです。
- エサやり(5分)
- 掃除(10分)
- お風呂(15分) ※週1回~月1回程度
- 爪切り(5分) ※2週間に1回程度
世話が簡単な一方、温度・湿度管理はハリネズミを飼うためには必要不可欠です。
低体温症・夏眠(かみん)対策等を徹底する必要があります。
詳しくは⇒【最重要】ハリネズミの温度管理・湿度管理について
お金は思ったほどかからない
最初に設備やハリネズミ自体の購入に5万円ほどかかります。
詳しくは⇒【とりあえずこれ】ハリネズミを飼うために最低限必要なもの
その他には、ヒーターやクーラーなどの温湿度管理として電気代が月1,000円かかるくらいなので、1年で割ると月々5,200円くらいでしょうか。
携帯代やネット回線などと同じくらいの値段になりますね。
安いか高いかはひとそれぞれです。
ただし怪我や病気などになってしまった場合は治療費がかかります。
(治療内容によっては10万円ほどかかることも!!)
そうしたことの備えとしてペット保険に加入したり積み立てをしておきましょう。
詳しくは⇒【もしもの備えに】ハリネズミのペット保険について考える
慣れるのは意外と早い…かも?
これは個体差がありますので何とも言えませんが、つゆの場合は2週間で素手で触ることができるようになりました。
ただし、TwitterやYouTubeで目にする「ほぼ針を立てないベタ慣れ」状態になるまでは半年ほどかかりました。
詳しくは⇒【ふれあい】ハリネズミとのスキンシップのための6STEP
慣れるのが早いかどうかはハリネズミが生まれてからどうやって扱われてきたかという点が大きく関わっていると言われています。
繁殖場で生まれペットショップで育つ中で怖い思いをしたり、適切な知識のない店員さんなどに育てられたりしていると人間を警戒するようになります。
ハリネズミを購入する際は信頼できるショップを選びましょう。
「なつく」ではなく「慣れる」と書いたのは、残念ながら犬や猫のようにあからさまになつく事は難しいからです。
犬や猫もしっぽを踏まれたりしたら怒ります。
「しっぽを踏む」がハリネズミにとっては「大きい音がする」だったり「びっくりする」という事だったりします。
ささいな事でハリを立てたり、噛みついたりするのでいくら慣れてきても油断大敵です。
僕が実際に素手で触れるようになって思ったのは、
「怖がらない、怖がらせない」ということです。
おっかなびっくりでこちらが近づけば、ハリネズミにもそれが伝わります。
ゆっくりと時間をかけて、優しく接することを心がければきっと心を開いてくれるでしょう。
ちなみに名前を読んでも反応しません。
言葉を聞き分けることはできませんが、個人的には声をかけてコミュニケーションを取るようにしています。
臭くない 鳴かない 脱走しない(ただし条件付き)
ハリネズミと聞くとネズミのハムスターを想像しますが、ハリネズミはハムスターのような独特な臭いはしません。
もし臭うとすればエサ自体か、うんちやおしっこです。
うんちやおしっこの臭いはペットシーツや床材を変えれば簡単に消えます。
掃除をサボった場合は当然臭いし、衛生的にも問題があります。
犬や猫のように鳴くこともありません。
起こった時や怖い時に「シューッ!」や「ジーッ!」と鳴きますが音は大きくありません。
アパートやマンション、閑静な住宅街で飼育することができます。
ハムスターはよく脱走したという話を聞きますが、ハリネズミは脱走はまずありえません。
もちろんケージの入り口が空いていた場合などは別ですが、プラスチックを食い破ったり隙間から脱走することはありません。
ちなみにハリネズミはネズミではありません。
詳しくは⇒【ハリモグラ】ハリネズミはネズミじゃない!?徹底解説
目はよくない
エサを少し離れた場所に置くと鼻をピクピク動かしてエサを探します。
エサに向かってまっすぐではなく、探り探り向かっていく様子です。
ハリネズミは目はあまりよくありません。
そのため耳と鼻が発達していて音や匂いに敏感に反応します。
実はグルメ(雑食)
食べ物は基本はドライフードですが、ミミズ(ミルワーム)やコオロギ、果物、野菜、チーズ、鶏肉などいろいろなものを食べます。
普段はドライフードをあげて、たまにおやつとして別のものを与えたりします。
詳しくは⇒愛情を込めて!ハリネズミのエサやり
噛む【噛まれる】
噛みます。ガブッと噛みます。歯もある上に、噛む力は結構強くて痛いです。
ですが【噛まれる】と書いたのには理由があります。
動物なので絶対はありませんが、「噛まれにくい接し方」をすればまず噛まれません。
僕も一度、あまりに可愛くて指でつんつんしてやろうと人指し指を伸ばしたらガブッとやられました。笑
指を1本だけ伸ばして近付けると、エサと勘違いして噛み付いてしまうことがあります。
手を近づける場合は、皿のようにして近付けると良いです。
ハリネズミをしっかり診察できる病院は少ない
ハリネズミはエキゾチックアニマルに分類されています。
エキゾチックアニマルにはヘビやイグアナなどの爬虫類からリスやハムスターなどの哺乳類、インコやオウムなどの鳥類などと、幅広い種類の動物がカテゴライズされています。
犬や猫を見られる動物病院は多いですが、エキゾチックアニマルをしっかりと診察できる病院は多くありません。
僕も近所に動物病院はいくつもありますが、10㎞以上離れた専門の動物病院に健康診断に連れていきました。
まとめ
僕の個人的な意見が主ですが、素直な感想を述べました。
「ハリネズミを飼ってみてわかった10のこと」なのに9個しかない!と気付いたハリネズミのハリのように鋭いあなた!ちゃんと10個目もありますよ!
10個目は
「ハリネズミは飼う前も飼った後もかわいかった」
ということです。
なんじゃそりゃ!と思われた方、百聞は一見に如かずですよ( ´ ▽ ` )笑
ハリネズミに少しでも興味を持っていただければ嬉しいです。