ハリネズミの飼育に必要な道具や設備、施設を調べているとたくさんの情報が出てきます。
「結局何を準備すればいいの?」「どんなものを買えばいいの?」
と疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか?僕自身がそうでした。
いざハリネズミを飼う決意をしたのはいいが、何から準備していいのか分からず、飼育を断念してしまう方もいると思います。
ハリネズミを飼うのに最低限必要なものを確認してみましょう!
飼育にかかる費用が知りたいかたはこちら⇒ハリネズミを飼育するときにかかるお金
スポンサーリンク
この記事の目次
静かな部屋
ハリネズミはとてもデリケートな生き物です。
リビングなどいつも人がいる部屋では気が休まらずストレスから病気になってしまうことがあります。
またハリネズミは夜行性なので昼間は寝ています。
もし昼間は留守にしているようであればリビングやワンルームなどでも飼育は可能ですが、できれば普段は人が居ない静かな部屋を準備してあげましょう。
ちなみに押入れやクローゼットは静かですが、風通しが悪いので飼育には不向きです。
ケージ(金網)
ハリネズミの飼育には「金網のケージ」がおすすめです。
プラスチックの衣装ケースでも飼育できますが、健康管理の上で重要な風通しの良さが確保できません。
(冬場は保温しやすいという理由から衣装ケースを使用する場合もあります)
「冬場は金網ケージは寒いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、この後にご紹介する暗幕を使えば問題ありません。
複数のケージを準備する費用や置き場所を考慮すると、少々値段は張りますが金網ケージを選んだ方がコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
大小様々なサイズがありますがハリネズミが遊ぶのに必要な回し車が入っても圧迫感のないサイズのものを選びましょう。
ヒーター・エアコン・サーモスタット・温湿度計
温度管理はとても重要です。ハリネズミが快適に過ごすためには温度26度前後・湿度40%未満を維持しなければなりません。
寒くなっても冬眠しませんが、暑くなると夏眠(かみん)することがあります。
詳しくは⇒【超重要】ハリネズミの温度管理について
「夏眠なら体温を下げれば元にもどるんでしょ?」
と考えるかもしれませんが夏眠から無事に目覚めさせることは難しいと言われています。
普段から温度管理を徹底する必要があります。
管理方法を季節ごとに解説します。
冬の温度管理
ハリネズミは温度が下がると低体温状態になります。冬場はハリネズミ専用のヒーターが必要です。
ヒーターはタイプの違うものを2つ準備しましょう。
①ハリネズミを直接温めるタイプ
カイロ(湯たんぽ)タイプのヒーターです。
本体はこんな感じです。
表と裏で温度が違うので季節によって使い分けることができます。
②ケージ内を温めるタイプ
ストーブタイプのヒーターです。
このように天井に固定して使用します。
夏の温度管理
夏場はエアコンを入れっぱなしにする覚悟が必要です。
「電気代が気になる…」という方も多いと思いますが生命を維持する上で夏場のエアコン使用は必須です。
電気代が気になってエアコンを使うことに抵抗がある方へ
お使いのエアコンにもよりますが、冷房を1カ月間つけっぱなしでも電気代は1,500円程度というデータもあります。
1日あたり50円程度でハリネズミの健康が買えると思えば安いものではないでしょうか。
お使いのエアコンにもよりますが、冷房を1カ月間つけっぱなしでも電気代は1,500円程度というデータもあります。
1日あたり50円程度でハリネズミの健康が買えると思えば安いものではないでしょうか。
サーモスタット(冬用)
サーモスタットとは温度を管理するための装置です。簡単に説明すると「温度が上がり過ぎることを防ぐ装置」です。
詳しくは⇒【温度管理の味方】サーモスタットのすゝめ
温度管理が特に難しい季節の変わり目などには大活躍しますので、ぜひ準備してください。
温湿度計
もはや説明不要、温度と湿度を管理する道具です。
ハリネズミに最適な環境構築の目安となります。
暗幕
ハリネズミは夜行性で明るい場所は好みません。
昼間は「真っ暗」とまではいきませんが「薄暗い」明るさがベストです。
暗幕と言ってもケージを覆うことができて暗くできるようであればブランケットなどでも構いません。
冬場にはケージ内の温度が低くなりやすいため保温性能を高めるために使うこともできます。
ペットシーツ・養生テープ
ハリネズミもうんちやおしっこをします。
うんちは固形物なので回収しやすいのですが、おしっこは簡単にはいきません。
毎回雑巾で拭き取ったりといったことはとても大変ですし、衛生的にもよろしくないですね。
そこでこのペットシーツを使います。
おしっこもよく吸収しますし、ウッドチップや紙の床材などとは違い取り換えも簡単で値段も安いのがポイントです。
そしてあわせて準備するのがこちら。
養生テープと呼ばれるものです。
貼ってもはがしやすく、ハリネズミにははがせないくらいの絶妙な粘着力があります。
これを使ってケージにペットシーツを固定します。
ハリネズミは地面をガリガリ掘ってもぐろうとします。
モグラの仲間*と言われる由来のひとつかもしれません。
*詳しくは⇒【ハリモグラ】ハリネズミはネズミじゃない!?徹底解説
ペットシーツも例外ではなくガリガリ爪でひっかいてもぐろうとしてしまいます。
せっかく敷いたペットシーツもぐちゃぐちゃにされてしまっては掃除が大変ですし、ペットシーツの中身をハリネズミが誤って食べてしまったら大変です。
しっかりと養生テープで固定しましょう。
安いものは粘着力が弱く簡単にはがれてしまうものがあるので気を付けましょう。
エサ
これがないと生きていけませんね。
エサは色々なタイプがありますが、ドライフードがおすすめです。
詳しくは⇒愛情を込めて!ハリネズミのエサやり
巣箱
モグラの仲間であるハリネズミは暗くて狭いところが落ち着きます。ケージの中には落ち着ける場所として巣箱を置いてあげましょう。
先に紹介したペットヒーターにフィットするこちらがおすすめです。
回し車(サイレントホイール)
ハリネズミは一晩に5㎞ほど走ると言われています。活発に動き回るハリネズミは狭いケージの中ではすぐに運動不足になってしまいます。
運動不足は肥満やストレスの原因になり病気にかかりやすくなることもあります。
ケージやハリネズミのサイズを見てバランスのよい回し車を選びましょう!
まとめ
以上ハリネズミを飼うために最低限必要なものをご紹介しました。
全部合わせると最初に2万円くらいかかりますね。
この他にも爪切りやお風呂用のブラシなどが必要ですが代用できるものもありますし、急ぐものではありませんのであえて省くことにしました。
ハリネズミ自体のお値段が2万円前後なので5万円準備できれば確実に飼育できます。
高いか安いかは人によりますが、僕にとっては可愛い姿で癒しを買えると思えば安い買い物でした(*´з`)